古民家リノベーション企画【メインプリアンプ搬入!】

大変長らくお待たせいたしました。
前回の記事で内装が完成した部屋へ、スピーカーやラックなど、大物系機材をどんどん搬入していき、今回はついに音の入り口にあたるプリアンプを設置します!

でっ、でかい。ケースの上部が私の目線の高さくらいあります。これはやらかしたと思いました……。
それもそのはず、こちらは2000年代のワールドスタンダードとも言われたFOHミキサー、「MIDAS/HERITAGE2000」という大型ミキサーです。積み下ろしにはフォークリフトや垂直ゲートが必須の機材になります。重量はおよそ250kgあります。
100%現場機材でシステムを組みたい一心から、プリアンプも現場で使われていたものを入れることにしました。
この個体は偶然見つけた、とある音響業者さんの予備機として保管されていたものです。
大変綺麗な状態だったため、丸一日かけてトラックで受け取りに行きました。

無事に積み込み完了。ケースに入れた状態だとあまりにも重く、降ろす際に詰みそうだったのでケースから出した状態で積みました。
左手前に見えるのは PSU(Power Supply Unit)です。いわば、巨大な電源アダプターです。
その他、チャンネルモジュールや、予備フェーダーなど。一式も引き取りました。
 

搬入するや否や、さっそく分解整備開始です。(※これがジャンクを扱うジャンカーの基本!)
内部のファンにもほとんどホコリなどなく、良好な状態でしたがこれから新たな門出ということで新品同様にクリーニングしていきます。
 

フェーダーの抵抗体と摺動部分のクリーニングと摩擦低減のための少量のオイル塗布。
そして、スライドの手触りの決めてとなるシャフトの磨き上げとグリスアップを全チャンネル分実施。
 

このミキサーはフェーダーの位置やミュートグループをシーンとして記憶したり、フェーダーグループを組んだりできるので、コンピューターを載せています。このバッテリーは電源オフ時に設定を記憶するためのもの。VARTAというドイツ製のバッテリーが寿命を迎えていたので、同じものを取り寄せて交換。
 

およそ1週間掛けて毎晩、仕事終わりにメンテナンスを進め、再び組み上げをしていきます。
コネクタ類も全て洗浄のうえ、腐食防止オイルを添加して組み上げます。
途中、これは放っておくと錆びにつながるだろうと見える部分にはさび止め塗装をタッチアップしました。
ヴィンテージ機材を長く使うためには、予防整備がとにかく大切となります。
 

仕上げにレベルメーターの規定値合わせも行います。
0dB時、−30dB時に 1kHz のテスト信号を入力しながら規定値になるように調整して完了です。
 

電源を入れ、全ての機能が正常に動作していることを確認してメンテナンス完了です!
それにしてもMIDASのカラーリングは美しすぎる。。
イギリスの技術者が魂を込めて造った工芸品としてのオーラを感じます。

さて、次回はいよいよリノベーション計画としては完結編「お部屋紹介」をしていきます!

<次回>古民家リノベーション企画【完結編:お部屋紹介!】
<前回>古民家リノベーション企画【ついに内装が完成!】