古民家リノベーション企画【完結編:お部屋紹介!】
ごく普通の古民家から天井を高くしたり、床を貼り換えたり、壁を塗ったり、機材を入れたり、コロナ最中に始めたこのプロジェクトも、はや4年。ようやく仕上がってきましたので総まとめとしてお部屋の様子をご紹介させていただきます!まずはショート動画にダイジェストをまとめました!
さて、それではゆっくりとルームツアーをさせていただきます!

まず、プリアンプとして導入したMIDASの大型ミキサー(HERITAGE2000)ですが、実は搬入の際に重すぎ、大きすぎで一般の家の入口から入らないというシンプルすぎる理由で立ち往生など、トラブルもありました(笑)
スプリット式のチャンネルモジュールになっているので、出来る限り取り外し、本体を軽くしながら本体を縦向きにして大人3人でようやく持ち上げて入れることが出来ました。
その他、ペンキ塗りや日曜大工など、本当に沢山の作業を友人や家族にお手伝いいただき、ここまで完成できました。この場をお借りしてお礼申し上げます。皆様、本当にありがとうございました。

▲まずメインコンソールは先にご紹介したMIDAS HERITAGE2000(48ch)をいれました。
プロセッサー類は背面のラックに収納されており、実際のライブ会場で使われる機材で構成しています。基本的にアナログ機材を通しており、一部画像に見えるデジタルEQなどはメインシステムには繋がず、部屋の測定マイクに繋がっているアナライザー用途としています。

▲メインスピーカーへ繋がるアンプは某映画製作センターのダビングステージでも使われているLab.gruppen 製のC シリーズを2台で8ch分組んでいます。アンプ専用に別系統で電源を引いており電圧は120V ちょうどになるように調整しています。他のプロセッサー類もそれぞれ生産国に合わせて最適な電圧に管理できるようにしています。

▲フライングで設置されているメインスピーカーはJBL SRX738です。普段のBGM用にYAMAHA NS-1000Mも設置しました。ルームチューニングとしては天井や壁に見える吸音材以外にも、照明で光るカーテンの裏側にも大きな吸音ボードを貼っています。全体としてはフロントデット/リアライブの反響設計にしています。

▲音響拡散材はこのサイズだと気持ち程度の効果ですが、これも床材と同様に杉材をバーナーで焼いた手作りです。白い手塗りの壁にあわせて上手くモノトーンになったのかなと思っています。部屋の中は細部に至るまで徹底的にコーキングしています。入口扉の隙間も密閉型の仕様にしているのでかなり高い気密性を確保しています。湿度と温度は24 時間管理で、部屋全体が(温度25 度、湿度45%)の防湿庫になるようにしています。私にとっては大切な家族のようなものなので過保護も標準装備となっています。

▲リスニングポジションは一般的には部屋の中央が多いですが、この部屋では後方寄りとしています。
メインスピーカーの口径が(低域18 インチ、中高域は8 インチ&3 インチのホーン型)と大型であるため音が分離してしまうので、実際に聴いてみたうえで部屋の反射や音の集まり方がちょうど良い位置として決めました。
後方天井に設置されているシネマ用スピーカーはJBL 8330です。最初は同社の小型スピーカーJBL Control 1Pro を設置してみたのですが、全体の音量バランスに追いつけなくなったため、取り替えました。これも実際に映画館で使われていた現物を引き取ったものです。スピーカーからの距離が近いですが、3 ウェイ仕様であるためこちらも意外と違和感なく聴こえます。
手前に見えるPC デスクではミキサーで取り込んだ音声を編集するものです。もちろんミキサー側にも画面があり、同時に操作可能にしています。

▲この機会に電源環境も見直しました。ちょうど自宅の一番近い電柱が6600Vから減圧されているトランスの最初の引き込みエリアだったので、シンプルにそこから単相三線を引くだけで比較的状態の良い電源を引くことができました。電源はL1とL2の系統でオーディオ専用と動力系を分けて、トータルで100Aに対応する電線にしました。

▲接地(アース)は1本だけですが深さ2m を確保し39Ω程度にしました。一般家庭の基準が100Ω以下なので十分低いとはいえますが、オーディオマニアとしてはまだまだ序の口ですね。しかし、お手軽な割にはだいぶ効果はあります。

▲最後の仕上げとして、電源プラグもすべて拘りのものに交換してもらいました。これが驚くほど音に反映され、効果絶大でした。簡単に表現すると、帯域毎の位相の乱れが収まる感じがしました。
以上で、「DIYで挑戦!古民家をオーディオルームにリノベーションしてみた!」シリーズをひとまず完成として紹介させていただきました。
この記事をご覧になっていただき、少しでもオーディオライフの参考になれば幸いです。
