FOSTEX MODEL3180「リバーブユニットを修繕せよ!」

■FOSTEX / MODEL3180
:2チャンネルスプリング・リバーブ
:1980年代
:MADE IN JAPAN

FOSTEXのスプリング・リバーブが入庫したので点検を行っていきます。
20代の私が物心ついた90年代後半には既にデジタルが主流。エフェクトの項目にスプリング・リバーブを見かけたことはありますが、再現版ではなく、実物を見るのは初めてなのでワクワクしながらドライバーを回します。

ネジを外してカバーを開けると本当にスプリングが!
ちなみに通電中は、本体を軽くノックすると「ボワーン」と長いトンネルの中で手を叩いたいたような音が確認できることから、本当に物理的な仕組みを応用していることが体感できます。

各所、緩衝材として取り付けられているウレタンスポンジは加水分解でボロボロ。原型を留めている部分も指で軽く触ると崩れてしまいます。
さまざまな機材を見ていると、どうもこの年代の茶色いウレタンスポンジは特に加水分解が激しい傾向にあります。

崩れたカスが各所に散らばっています。プラグを始め、特にキケンなのはボリュームポットの隙間に入ってしまうこと。もし隙間から入ってしまえばガリどころではない接触不良を引き起こす心配があるので早急に掃除機とブラシやハケを使って吸い取ります。
※コンプレッサーなどの圧縮空気で吹き飛ばすと、細かいチリがその他のパーツや接点深くに入り込んでしまう危険性があります。

あちこちでスポンジの脱落が見られるので、どこに何センチくらいのスポンジが貼られていたか記憶しておきます。

ある程度現状確認ができたらいざ分解へ進みます。
アンダーパネルに固定されているネジ4本と、コネクタを数カ所外せばスプリング部分がユニットとして取り外すことができました。しかし、劣化したスポンジを取り除くためにはもう少しバラす必要があります。

コネクタからの配線をトランスに分岐させる基盤はプラスチック製のブッシュで止まっていました。
裏側のセンター部分をピンセットの先端などで押し込む事で、簡単に取り外すことができます。

スプリングユニットはバネで上下からテンションが掛けられ、宙に浮いている状態です。S字に引っ掛けられているのでペンチで丁寧に取り外しました。

スポンジ除去に支障がない程度にバラす事ができましたので、パーツクリーナーなどで浸して溶かしながら削り落としていきます。

細いヘラでも良いかもしれませんが、カッターの刃でない部分でも削り取るには便利でした。

ここでパーツクリーナーが底を尽きるという事態が発生。交換用のスポンジも兼ねて仕入れ次第後編へとつづきます。